青年期になると、これまで両親に依存していた状態からしだいに脱却し、独立していくようになります。
このような心理的離乳は、青年が一人前の人間になっていくためには、ぜひとも必要な過程ですが、この傾向は教師と青年との関係においても認められます。
中学生や高校生に対する悩み調査では、相談相手として教師がえらばれることはきわめて少なくなっていますが、これは青年が教師から独立しはなれていくことを物語るものといえるでしょう。
しかるに、友人に対する関係はきわめて密接であり、高校生の64・4%から76・3%の多くのものが、友人を悩みの相談相手としてえらんでいます。
・・・したがって、青年期は心理的独立の時期といわれているにもかかわらず、その実状を詳細に分析してみると・・・
児童期までの依存の対象とその仕方とが、この時期になると変化し、新しい依存の対象(友人)と方法とをもつようになることがうかがわれます。
青年期における友人の影響は、わたしたちが考える以上に強烈であり、したがって青年の社会意識の発展にも、きわめて重要な意味をもっています。